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LDKをキッチンからリビングに向かつて見た様子 |
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通常、プランニング、を行う場合、昼間よく過ごすリビングなどを南側に配置するのが基本となります。しかし、今回のこの住宅では、北側の素晴らしい景色を眺めながら過ごせるように、あえてLDKを北側に配置しました。これが、お施主様がこの住宅をリフォームする際の最も重要視するポイントでした。家の中にいながら季節を感じることができる大変心地の良い住環境を得ることができています。また、リビングの隅には、お子様の希望で、あったロフトを設けました。奥様がキッチンに立って調理をしながら子供たちの様子をうかがえる遊びの空間です。このロフト空間に設けてある窓からも、春には桜をまた、夏には花火を見ることができます。ご主人の書斎ももちろん北側に設け、外の景色を眺めながらご自分の時間を過ごせるくつろぎの空間となっています。 |
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リフォームをする際にサッシを取り換えまたは新たに設置することは常に頭を悩まされることの一つで、す。その理由は、サッシを取り外したり取り付けたりする場合にはその周りの外壁を大きく切り欠くことになるからです。この補修をするにはサッシの周りに新しいサイディングを貼るなどの施工を行うのですが、今まで、家を守ってくれた外壁と新たな外壁との調和がうまくいかない場合、外観のデザインがつぎはぎ、のような見た目になってしまい好ましくありません。今回の改修では、外壁のデザインの一部として杉板を貼ることでこの問題を解決しました。これにより、補修した部分も新しさを主張することなく、昔からの外壁とうまくなじんでくれました。また、この家では、古いものをただ取り換えるのではなく、生かせるものは活かすという考えを盛り込みました。たとえば、LDKは勾配天井となっているのですが、天井をあげることによってあらわれた梁はあえてそのまま化粧として見せています。バランスを考え位置の移動は行いましたが今までそこにあったからこそ出る味わいを醸し出しています。また、ロフトの手すりにも以前から架かっていた梁を利用しました。子供部屋にも昔の家の名残があります。部屋の一部に奥様がこの家で子供のころに背の高さの記録を残した柱をもとあった場所から移設して残しました。この柱にお子様たちの成長の記録が新たに記されていくことでしょう。 |
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